発達障害グレーゾーンっ子とサッカー

発達障害育児関連

年長近くになって、息子に何かスポーツをしてもらいたいな、と思い始めました。水泳は始めかけたとたんに、水いぼができてしまい・・・ 水いぼNGのスイミングスクールだったので、やむなく一時休止になりました。

息子の様子を見ていて、チームスポーツよりも、個人でするスポーツの方が合うかなと、勝手に思い込み、体操、ゴルフなどを検討していました。

関節も体も柔らかかったので、体操教室を探している途中で、息子がやりたいといい始めたのがサッカー! 

ゴルフの体験レッスンを受けさせてみたり、体操をテレビで見せたり、別の道に誘導してみようかといろいろやってみましたが、どうしてもサッカー・・・

そのタイミングで、転園した園で知り合ったお友達のお姉ちゃんが入っているサッカーチームに、誘っていただきました。

ここから山あり谷ありのサッカー生活が始まります。

息子の障害のタイプに、サッカーが難しい理由

インターネットなどに出ている情報が正しいのかは、わかりませんが、一流サッカー選手でも発達障害の疑いがある選手はいるようです。

もし本当に発達障害なのだとしたら、運動神経やサッカーに向く能力が著しく高いタイプの障害だったのでしょう。

息子の場合は、真逆でした。

体は柔らかくて、足もそこそこ速いけれど、2つのことを同時に行うのが困難で、作業療法でリハビリ中。。。 2つのことを同時にするのが難しいというのは、サッカーでは致命的です。 ドリブルをしながら、パスを出す味方の選手を見て、向かってくる相手の選手をみて、ゴールを見て・・・同時に2つのことでは済みません。

あとは、サッカーに限らず、コミュニケーション能力が低い、というのもチームスポーツには致命的です。

そのときに通っていた、療育園の担当医にも、相談してみました。本人がやりたいなら否定する理由はないけれども、やはりサッカーには困難なことが多く、もしかしたら自信を失うことになりかねない、とのことでした。私もそこが不安でした。

それでも、どうしてもサッカーがやりたいという息子を否定はできず、夫とも、できる限り、息子が自信を失わないように、練習にも付き合おうと話し合い、そのサッカーチームに入ることにしました。

発達障害グレーゾーンっ子をサッカーチームに入れるときに、親として心掛けたこと

まず、チームに入る前に行ったことは、チームに、ウィスク検査結果も含め、障害のことを全て話し、それでも入っていいか確認することでした。

全て聞いて、チームとして、障害児だから拒否することはしないこと、40年近く存続しているチームなので、本当にいろいろな子供を見てきていること、親の私たちとコミュニケーションをとりながらやっていくこと、を話していただき、チームに入ることができました。

このチーム、このコーチ達、チームメイトに出会えたことは、息子にとって、奇跡の出会いだったと思います。

転園をいまだに後悔している私ですが、転園が、このサッカーチームに入れるきっかけだったことで、救われています。  転園に関しての記事はこちらですhttps://nmart-art.com/wp-admin/post.php?post=96&action=edit

そして、チームに入ったあとに、心掛けていたことは、練習、試合にはできる限り帯同することでした。最初は、コーチの話は聞けない、かけっこをして負けて泣く、鬼ごっこを取り入れた練習ではタッチされて怒る、話しかけてくれるチームメイトには無反応・・・などということばかりでした。

コーチから、パパとママもいっしょに中に入って、手助けしてあげてとお話があったので、しばらくは、いっしょに子供たちの中に入って、体を動かしていました。

試合での車出しなど、協力できることは、できる限り何でもするように努め、息子がチームになじめるように私たちも必死でした。

発達障害児とチームスポーツ

結果として、息子がどうしてもと言って始めたサッカーでしたが、息子にとっては、とてつもなくいい影響が出ています。

障害児としてチームも周りの保護者も受け入れ理解してくれる人たちだったこと、チームメイトも優しくて穏やかな子が多かったことは、私たち夫婦と息子にとって、すごく幸運で、感謝しかありません。

これから、サッカーのことも記事にしていきますが、同じ目標をもつ仲間として、チームメイトがやっていることをやってみたり、チームメイトに促されてやってみたりしているうちに、自分から考えて行動できるようになりつつあります。

コミュニケーション能力が低いから、と決めつけかかっていたことが、どんなに息子の世界を狭くする危険をはらんでいたのか、今思うと、恐ろしいことをしようとしていたと思います。

コミュニケーション能力が低いからこそ、チームスポーツに挑戦することは大事なことなのかもしれません。

発達障害児をチームになじませるためのコツ

発達障害グレーゾーンっ子がチームスポーツの中に入っていくということは、親もかなりの覚悟が必要です。常に自分をオープンにし、周りの方とコミュニケーションをとっていくことが非常に重要になります。そして、面倒なことでも率先して協力する姿勢をみせることも大切です。

その他に重要なことは、親も素直で謙虚になることです。チームメイトの保護者と穏やかな人間関係が築ければ、子供もチームになじみやすくなります。もしそのような関係を築くのは難しい場合でも、とにかくできる限り【敵をつくらない】ということを目指してください。

子供の新しいチャレンジは、親の世界も広がります。泣きたくなることも多々あるとは思いますが、まずは挑戦してみてもいいのではないかと思います。

コメント

  1. […] チームに関する詳しいことや、チームになじむために、親である私たちがしてきたことについては、以前の記事をご参照ください。【発達障害グレーゾーンっ子とサッカー】 […]

  2. […] チームに関する詳しいことや、チームになじむために、親である私たちがしてきたことについては、以前の記事をご参照ください。【発達障害グレーゾーンっ子とサッカー】 […]