発達障害グレーゾーンの子どもに限ったことではないのかもしれませんが、我が家の息子は、とにかく本を読むことを嫌がります。
自分の好きなゲームの攻略本や図鑑は、穴が開くほど見つめて読みつくしていますが・・・
夏休みなどの長期休みに出る宿題は、ドリル系は自分からさっさとやり、自由研究・自由工作なども嫌がらずにやるのですが、読書感想文だけは毎回最後まで残ります。そして、数日で数冊読まなくてはならない事態に陥り、怒ります。
そんな発達障害グレーゾーンの子どもでも、自分から読みたくなり、それが読解力につながると期待できる、子ども新聞についてご紹介します。
発達障害グレーゾーンであるがゆえに読書が難しい!
発達障害グレーゾーンといっても、持つ特性は様々です。
我が家の息子は、読書は苦手ですが、のめり込むほど読書が好きな発達障害グレーゾーンのお子さんの話もよく聞きます。
ここでは、息子の特性が中心になっていますので、ご理解いただければと思います。
読書に関連した、息子の発達障害の特性としては、
〇好きなことには長時間集中できるものの、やらされているものに関しては、集中が続かず、他のことに気を取られたり、自分の世界に入っていってしまうことが多い。学校の授業ではこれが多く見られる。
〇場の空気を読んだり、文章や絵を見て、更に広げて空想したりすることが苦手。
〇1度聞いたり見たりしただけでは、即座に頭の中で情報をまとめられず、理解できないことが多い。
以上、ざっと3点挙げただけでも、読書が難しいということがわかります。
最初から『本』が嫌いだったわけではない
読書に苦労している発達障害グレーゾーンの息子ですが、最初から『本』そのものが嫌いだったわけではありません。
幼少の頃の読み聞かせは大好きでしたし、字が読めるようになる前から、絵本は自ら手にとって、よく見ていました。
また、暗記力が優れている特性を生かし、読み聞かせた文章をほぼ暗記し、自分でページをめくりながら読み聞かせてくれるようなこともありました。
字が読めるようになった後も、絵本は好きでよく読んでいました。
ただ、学年が上がり内容が高レベルになってくると、本を手にすることがなくなってしまいました。
文章だけでは、頭の中で内容がつかみきれないので、結局文字だけを追ってしまうことになってしまい、読書が楽しくないということにつながってしまいました。
ゲーム攻略本はさておき、難しい言葉も出てくる図鑑を読み込むことができるのは、絵や写真が豊富にあり、何についてどんなことを言っているのかが明確だからだと思います。
そういう本があれば、息子も再び本が好きになる可能性もありますが、絵本や漫画以外では、なかなかそういった本は見つからないのが現状です。
なぜ読書が必要なのか
今さら私がお話するまでもなく、本を読むということは、読解力が上がり、語彙力も増え、自分で考えたり想像したりする力が付きます。
息子の読解力のなさ、語彙力のなさは、成績に直結しています。
学校ではどの教科も平均して点数がよく、できない部分は目立ちませんが、塾で試験を受けると一発でわかります。
国語では、漢字などは成績がよく、読解問題になるとほぼできません。
算数も、文章問題とそれ以外の問題の点数の差が大きくなっています。文章問題は少しひねられるとほぼできません。
こういったことが続いたので、塾の先生に相談したら、すすめられたのが『子ども新聞』でした。
発達障害グレーゾーンの子どもの『子ども新聞』活用方法
子ども新聞のよい点は、絵や写真が多く、子どもの興味を惹きつける点です。
カラフルで、息子が読んでいる子ども新聞の発行新聞社のものは、毎週テレビで観ている名探偵コナンも登場します。
絵や写真が多くても、書いてある内容は時事問題であったり、歴史であったり、難易度が高い記事も多くあります。
それでも、絵や写真があったり、難しい言葉はコナンが解説してくれたりしているので、空想が苦手な発達障害グレーソーンの息子でも、視覚からも内容が入ってきやすく、理解度が高いように感じます。
難しい記事ばかりでなく、頭を使うパズルコーナーや漫画、ワンポイント英語など楽しめる記事もあり、メリハリがあって読みやすいようです。
1週間に1度の配達なので、最初のうちは1週間で全て読み切ることを目標にしていました。それに慣れてきたところで、始めたのが記事のスクラップです。
時事問題に沿った、『時事ワード』はこのように最初からスクラップできるようになっています。それを読んでノートに貼るという段階から、わからない言葉を辞書やインターネットで調べてメモしておく、ということを今は行っています。
また、時事ワード以外には、子ども新聞を読み始めてから歴史に興味を持ち始め、今は『歴史スクラップ』も作り始めました。歴史は毎週記事があるわけではないので、あったときに作っています。
これだけ見ると、文章作成能力がまだまだといった感じですが・・・
スクラップを始める前を考えると、以前は、これの半分も書けていなかったし、ここまで内容も理解できていなかったと思います。そういった点からも成長を感じることができます。
子ども新聞を活用してできるようになってきたこと
読解力・語彙力がものすごく伸びた!!!と胸を張って言えるほどではありませんが、今までよりは、成果がでてきているように思います。
国語の問題では、物語の読解問題は相変わらずイマイチですが、説明文や随筆文の読解問題は、以前に比べると点数が取れるようになってきています。
また算数でも、よく読まないと、答えは単位が変わっているといった引っかけ問題などは正解率が高くなってきていて、文章問題も解けるものが増えてきています。
発達障害グレーゾーンの子どもにとって、たとえ少しでも点数が上がる、理解できるようになるというのは、とても大きなことです。
自己肯定感を高めることにつながり、いい流れに入っていけるからです。息子も、国語を以前ほど嫌がらなくなり、点数が取れなくても泣いて怒ったりすることが減り、もう一度読み直してみる、といったことができるようにもなってきています。
読解力や語彙力は国語だけではなく、全ての基本になるものだと思います。これを続けていって更にどう変わっていくのか、また記事をアップしていきます。
最後に
息子が読んでいる、子ども新聞を中心にご紹介してきましたが、いろいろな新聞社で子ども新聞を出版しています。
普段取っている新聞がたまたまこの新聞社だったので、我が家はこの子ども新聞ですが、どこの新聞社でも同じように内容が豊富なものだと思います。
発達障害グレーゾーンの特性で読書が難しくても、子ども新聞が文章を読もうと思うきっかけになるかもしれません。
そういった特性がなくても、子ども新聞は知識を得るという点からもおすすめです。
大人が読んでも面白いと思えるので、お試しでもぜひ一度読んでみてください。
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