発達障害グレーゾーンの子供が放課後等デイサービスを利用するには

発達障害育児関連

保育園卒園と同時に、息子が通っていた療育園のリハビリも終了になりました。基本的に、その療育園は、学校に上がるまでの幼児を対象としているからです。療育園には、長期休み期間中に数日、診察を兼ねて、2年生まで通いました。

学童保育には入ったものの、作業療法に続いて、発達障害児のケアをしてくれるところを調べたら、【放課後等デイサービス】という施設が出てきました。

放課後等デイサービスとは?

放課後等デイサービスとは、6歳から18歳までの、障害のある子供または発達に特性のある子供が、放課後と長期休み期間に通うことができる、福祉施設です。

学童保育と異なるのは、目的の一つが個々の特性に合わせた『療育』であること、小集団の中で、社会性を身に付けられるように支援を受けることができることです。

利用方法は、原則として、障害手帳を持っている児童が対象で、自治体の福祉課に申し込み、契約をします。

息子のように、発達障害グレーゾーンで、障害手帳は交付されないけれども、支援を受けたい場合は、受給者証を申請します。

受給者証は、医師の診断書やサービス等利用計画案を、福祉課の窓口に提出し、審査やヒアリングを行って、交付されるものです。息子の場合は、申請から10日ほどで受給者証が送られてきました。

この受給者証で、放課後等デイサービスが利用できるようになります。

そして、この受給者証があれば、利用料は9割が自治体負担、1割自己負担になります。

放課後等デイサービスの探し方のヒント

まず、息子のデイサービスを探したときは、市内の施設を片っ端からインターネットで調べました。

施設によって、時間帯や支援内容、長期休暇中の通い方などが異なるので、何が重要かを考えてから探すと探しやすいと思います。

息子の場合は、私が仕事をしていたため、送迎ができず、学校まで迎えにきてくれて、家まで送ってくれる送迎付きの施設に絞って探しました。

いくつか絞れたら、資料を送ってもらい、3つほどの施設を見にいきました。

そのときに、チェックしたポイントが、利用している子供たちの表情、先生に心を許すような会話をしているか、あとは、先生同士が目を合わせて話しているか、先生のちょっとした表情などでした。

子供には笑顔でも、先生同士は無表情で話している、事務的な会話しかしていない、となると、敏感な子供には、いい影響が出るとは思えないので、重要ポイントです。

また、通える年齢幅が広いため、施設によって、雰囲気が全く異なります。低学年の子供が多ければ、活発で、トラブルも起こりやすいのですが、その分、問題解決能力が発達する可能性もあります。10歳以上の子供が多いと、落ち着いている反面、思い切り遊ぶ、という感じではなくなります。そのあたりの雰囲気も、子供に合うかどうか見極めるポイントになります。

放課後等デイサービスでやっていること

息子が通っていた放課後等デイサービスでは、到着するとまず自分の荷物整理をして、しばらく自由時間になります。息子は、友達と遊んだり、おもちゃで一人遊びをしたり、宿題が多くなってくると、宿題をやったりしていたようです。

その後、作業療法のような、体操になります。跳び箱をしたり、輪っかを床に散らして、けんけんで飛んでみたり、ヨガバーに乗ってバランスをとる練習をしたりしていたようです。このおかげで、息子は跳び箱が得意になりました。

それから、おやつタイム。

その後、読み聞かせがあったり、国旗クイズをしたり、みんなで静かな時間を過ごし、帰宅するという流れが主でした。

長期休暇の時は、公園に散歩に行ったり、市の工作ができる施設に行ったり、防災館に連れて行ってもらったりもしていました。

息子の通った施設は、そのように全体的にバランスをとった内容でしたが、体育に力を入れているところ、自由にではなく、きちんと勉強時間を設けているところもありました。

ご自身のお子さんの特性と、デイサービスの内容をしっかりと見て、決めると有意義な放課後が過ごせると思います。

最後に・・・

息子が通った放課後等デイサービスは、雰囲気もよく、内容が息子の特性にあっており、最後トラブルを起こしてやめるまで、楽しく有意義に通えたと思います。

ただ、残念なことに、最近は、放課後等デイサービスが乱立し、中には支援もせずただ時間をつぶさせるだけ、子供は遊ばせておいて先生はスマホ、少数ではありますが、子供に暴言を吐いたりするような施設もあるようです。

見学の予約をとって見学に行くのはもちろん、近くに行ったときに、そっと外から覗いて様子をみるのも、そういった施設を避けるための一つの方法です。

子供の能力をさらに発達させるためにも、最善の施設に通えたらいいですね。