発達障害 作業療法の効果

発達障害育児関連

息子が3歳になってすぐの頃、発達検査を受け、作業療法のリハビリが開始されました。通ったのは、月に2回、1回1時間を3年間でした。

トランポリンをしたり、ブランコをしたり、パズルをしたり・・・息子にとっては楽しい遊びの時間だったようです。

実際に何をしていたのか、私の記憶にある範囲でご紹介します。

姿勢の矯正

発達障害グレーゾーンの子にありがちなのが、姿勢の悪さです。姿勢が悪いだけでなく、寝転がって電車のおもちゃで遊んでいることがとても多くありました。

そこを矯正するのに、先生と対面で椅子に座り、お話をするということを、短時間から始めました。最初は、肘をついたり、頬杖をついたり、椅子を前後に揺らしたり、先生の膝に足を置いたり・・・(‘Д’)

それを繰り返していくうちに、少しずつ背筋を伸ばして、椅子に座っていられる時間が長くなっていきました。

家でも、椅子に座って本を読んだりしてみましたが、なかなか完全に改善はできず、10歳になった今も、まだ食事のときの姿勢が悪い、学校でも椅子を前後に揺らしていることがある、頬杖をつく、などの問題はまだ継続中です。

この部分は、まだ手探りで改善策を探しています。

2つのことを同時に行う訓練

息子の発達障害のタイプは、2つのことを同時に行うことが困難という特徴があります。

例えば、縄跳び。両足で跳びながら、手で縄を回す動作を同時に行います。もっと簡単なことでは、1,2,3とカウントに合わせてジャンプしながら、3で頭の上で手を叩くなどといった動作です。

このように、2つの動作を同時に行うことは、息子にとっては非常に難しいことです。

それを改善するために、リハビリでよく行っていたのが、バランスボールに腹ばいになって、バランスを取りながらジグソーパズルをする、というものでした。最初は、バランスボールに乗ることだけに必死だったり、パズルが完成近くなると、バランスボールから勝手に下りて、パズルだけに集中してしまうったりしていました。

それも、回数を重ねるごとに上手にバランスがとれるようになり、パズルに至っては、パズル大好きになり、100ピース超えのジグソーパズルを作れるようになりました。

ただ、縄跳びは今でも大の苦手で、普通跳びが少しできる程度です。改善はしたものの、まだまだ追いついていません。

10歳にもなると、諦めもでて、縄跳びはほとんど手を付けなくなってしまったので、幼少期に家でいっしょにできるなら、少しづつでもやった方がいいと思います。やらずにきてしまって、かなり後悔しています。

発達障害グレーゾーンは、絶対にできないことは少なく、人より時間をかければできるようになることがたくさんあります。時間が許す限り、幼少期からやっておくと、あとあと生活しやすくなるので、何度も何度も繰り返しやってあげてください。

目から入る情報を処理する訓練、その情報を手先に伝達する訓練

息子は、手先を細かく使うことが苦手です。

最初に保育園に指摘された、筆圧の弱さは一例で、はさみを上手に使えない、ビニールに入ったストローを取り出すことができないなどの問題が多々ありました。

はさみは、小学校に入ってからも苦手で、担任の先生に、円を切る練習をするといい、というアドバイスをいただいて、毎日練習しました。画用紙に蛇のとぐろのような円をぐるぐる描いて、その線の通りに切る、といった感じです。どうにか今では、はさみは使えるようになりました。

訓練では、はさみを使うことのほかに、迷路をしたり、細かい塗り絵をしたりしていました。

また、目に入る情報を処理することも、息子には難しいようです。

例えば、たくさんある情報の中から、1つのものを探す、といったことです。この訓練のために、たくさんある絵や字の中から、先生に指定されたものを探す、というような訓練をしていました。

自宅で、この練習をするのに役に立ったのが、『ウォーリーをさがせ』の絵本です!いまだに大好きでたまに見ています。

この能力は、かなりレベルアップしている、と感じますが、今でも探し物は苦手で、ごちゃごちゃしているものの中から、自分が探しているものを見つけ出せることがなかなかありません。まだまだウォーリーの力が必要なのかもしれません・・・

作業療法リハビリを通して

10歳になっても、まだまだ引きずっている部分はありますが、この作業療法のリハビリのおかげで、改善できたことがたくさんありました。また、家で何をしたらいいのか、どうやっていっしょに遊んだらいいのか、ヒントもたくさんもらえました。

あんなに手先を使うことが苦手だった息子が、細かいレゴブロックを、自分で説明書を見ながら完成させることができるまでになりました。

筆圧も改善され、今ではHBの鉛筆で不自由なく、字を書いています。

苦手なことはまだまだありますが、【できない】ではなく、【苦手】の認識です。その認識で練習をすると、子供も自信を失うことなく取り組めると思います。

発達障害グレーゾーンっ子にとって、怖いのは、自己否定感です。それを少しでもなくすため、年齢が低いうちから、リハビリに通ったり、家で訓練したりすることはとても大切だと思います。

気になることがあれば、地元の役所の福祉課や保健センターに相談してみたり、幼稚園や保育園の先生に相談して、専門施設を紹介してもらうのもいいと思います。

コメント

  1. […] まず、以前にも記事にしました、作業療法のリハビリです。【発達障害 作業療法の効果】 […]