発達障害グレーゾーンの子供が授業についていくための勉強方法

発達障害育児関連

発達障害の特性にもよりますが、普通学級に行くグレーゾーンの子供が、小学校にあがったとき、勉強についていけるかどうかは、大きな問題です。最初につまづいてしまうと、取り戻すのに労力を要します。

そこで、グレーゾーンの息子が、勉強についていっているどころか、上位の成績を保っている方法をご紹介します。

息子は、小学校入学時点では、IQは80ありませんでした。決してIQや知能が高い特性のある発達障害児ではありません。

小学校に上がる前にやっておきたいこと

小学校に上がる前に、ひらがなは覚えていた方がいい、自分の名前は書ける方がいい、などという話は聞いたことがあると思います。

ひらがな、数字、は書けた方がいいのは、発達障害児も同じです。

ただ、それだけではありません。

それよりも重要なことは、家に帰ったらまず勉強をする癖をつけることです。保育園のときは、勉強でなくても構いません。とにかく、座って何かを書く、読むということが大切です。

息子は、はさみが上手に使えなかったので、その時間を使って、蛇を切る練習をし、その蛇を使っていっしょに物語を考えたり、あみだくじをやってみたり、絵本を読んだりすることから始めました。とにかく、勉強時間は楽しいものだということを刷り込みました。

15分ほど座っていられるようになった時点で、絵がたくさん描いてあって、楽しそうに見えるドリルを購入してきて、少しずつ混ぜながら、ひらがなと数字の勉強をしました。

子供は、シールとゲームが大好き!

発達障害児に限らず、子供は『できたねシール』が大好きです。シールは、かなりおすすめです。

例えば、ある程度ひらがなや数字を覚えられたら、テストのようなことをしてみて、できたらシールを貼る、という感じです。ひらがなを忘れてしまったりすると、シールが貼れないと思って泣いて怒ることもありましたが・・・ 

ここで重要なことは、覚えていなくても、必ずセカンドチャンスをあげることです。 最後には必ずシールを貼れて、満足して終われるようにすることが大切です!

また、ひらがな・数字で役にたったのが、お手製のひらがな・数字カードです。作るところからいっしょにやり、かるたのように、勝負形式で遊びます。ほとんど勝たせてあげる形ですが、必死に覚えるので、このカードもおすすめです。ぜひ作ってみてください。絵を描いたり、好きなシールを貼ったりすると、大切に扱うようにもなります。

このように、子供が好きなシールとゲームを織り交ぜると、勉強は楽しいと刷り込めます。

息子は勉強時間の練習を、半年以上続け、1年生になる頃には、ひらがな・数字は書けるようになっていて、長ければ30分、座って勉強できるようになっていました。

帰ったらまず勉強するという姿勢を当たり前にしておくと、小学校に入ってから親も楽になりますし、子供も宿題などで苦労せずに済みます。発達障害児に限らず、大事なことかもしれません。

それぞれの発達障害の特性を見極め、小学校に行く準備ができるといいですね。

IQが低い発達障害グレーゾーンの勉強方法

発達障害の特性や、IQ・知能の高さによっても異なりますが、IQが黒に近いグレーゾーンでも、できないことはほとんどありません。人より時間がかかるだけです。

時間がかかるなら、時間をかければいいのです。

保育園のときの様子をみていると、健常児が1回で理解できることが、3回から4回やって理解できる、他の子供の3倍から4倍練習すれば、ほぼ同じようにできるようになる、ということが多々ありました。

もちろん、指先がうまく動かせない、脳からの伝達が遅いという発達障害の特性があるので、全てができるようになるわけではありませんが、ある程度は追いつくことができます。

もしそのような特性が見受けられたら、ぜひ回数を重ねればできるということを忘れず、一緒に取り組んでみてください。

私が息子とやったこと(やっていること)は、予習と復讐をしっかりすることでした。

発達障害児の勉強にはポピーがおすすめ!

予習に役に立った、おすすめの教材が『全家研』が出版している【月刊ポピー】です。小学校の教科書ごとに、進度を合わせたドリルを送ってくれます。教科書に沿っているので、予習にとても役に立ちました。

ポピーのドリルは、単元ごとの練習問題・まとめ問題・テストに分かれています。練習問題は予習で使い、まとめ問題は学校の進度に合わせて、終わりそうな頃に使い、学校のテスト前にポピーのテストでチェックするという使い方をしました。

苦手な単元だと、練習問題だけでは足りず、東京都の無料ベーシックドリルhttp://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/school/study_material/improvement/tokyo_basic_drill/をダウンロードして使用することも多々あります。

このポピーが優れているところは、大好きなシールが付いているところです!1ページ終わるごとに絵のパーツになっているシールが1つ貼れて、1か月シールを貼り続けると、絵が完成します。この絵を完成させるのが楽しみで、勉強を嫌がらなかったというのも大きいことでした。

そして、1か月頑張ると、絵のシールとは別の大きなシールを台紙に貼れて、12枚か18枚貯めると、プレゼントがもらえます。息子は最初は12枚貯めて、名前タグの付いたペンケースをもらい、次のときは、18枚までがまんして、大きな金メダルをもらいました。

物で釣るというわけではありませんが、このメダル効果は絶大です。見えるところに飾って、嬉しそうです。使えるものは物でも使う、というのもときには大切です。

タブレットで勉強する、というシステムの通信教育もありますが、タブレットは合う子と合わない子がいると思います。

発達障害グレーゾーンは、危険が潜んでいると思います。それは、後で発達障害児とゲームに関して記事にしたいと思っています。

最後に

ある程度予習をしていって、学校の勉強についていける、テストで100点が取れた、ということが続くと、自己肯定感が強まります。

発達障害児、特にグレーゾーンの子供は、この自己肯定感を感じることが難しいことが多いです。自分に自信をもてることが、明るい未来につながると思います。

1年生でスタートダッシュをきれるかどうかは、その後の小学校生活に大きな影響を与えるといっても過言ではありません。仕事や家事をしながらいっしょに勉強するのは、大変なことです。投げ出してしまいたくなることもあると思います。

しかし、本当に大変なのは低学年の間だけです。学年が上がってくると、自分で勉強できるようになってきます。そのためにも、勉強するのが当たり前の状態を作ってしまうことです。

ご紹介したことが参考になればと思います。お子さんの特性に合いそうだったら、ぜひ実践してみてください。

コメント

  1. […] そこで役にたったのが、【発達障害の子供が授業についていくための勉強方法】の記事でもご紹介しましたが、全豪研の通信教育ポピーでした。 […]

  2. […] 詳しくは、【発達障害グレーゾーンの子どもが授業についていくための勉強方法】をご覧ください。 […]