発達障害グレーゾーンの子どもが中学受験にチャレンジ!① ~受験をしようと決めるまで~

発達障害育児関連

発達障害の子どもが、普通学級に通い、特に大きな問題なく高学年まで上がってくると、次に出てくるのが進学問題です。

小学校進学の際には、普通学級か支援学級かといった問題があり、その後普通学級に通いながら通級に通うことができるようになり、今小学校5年生の終盤を迎えています。

そして、そろそろ考えなくてはならないのが中学校進学です。

公立中学も中学受験も視野に入れてみる!

もともとIQ数値が低かったことも支援学級をすすめられた原因の1つであった息子ですが、5年生になるまで、上位の成績を保ったまま5年生の終盤を迎えることができています。

5年生になるまで、発達障害グレーゾーンでも、よい成績を保つことができた低学年における勉強法などは、発達障害グレーゾーンの子供が授業についていくための方法 をご覧ください。

発達障害グレーゾーンでも乗り越えられる9歳の壁

9歳の壁とも言われるほど、4年生からの学習は抽象的なことが増え、低学年に比べると難易度がかなり上がります。

定型発達の子どもにも、4年生の学習内容は難しく、学力に差が開く時期であるのに、発達障害グレーゾーンの子どもには、更にこの【抽象的】な学習内容が重くのしかかってくるようになります。

うちの息子がもつ発達障害の特性の中には、どうしても想像で考えたり、見えない空気を読んだり、可視化できないものを理解することが苦手という点があります。

4年生からの勉強は、正直不安でした。

それでも、乗り越えられたのは、やはり反復学習だったと思います。 発達障害グレーゾーンでも、人よりも時間をかけたり、回数をたくさんこなすことでできるようになることがたくさんあります。これを学習にも取り入れ、【予習をそこそこ理解できるまで→学校→復習をできる限りたくさん】のサイクルをとにかく繰り返しました。

テストでそれなりの点を取ると、自己肯定感が高まり、学習も意欲的に取り組むようになってきます。

ここでもう一度、子どもが持つ発達障害の特性を考えてみる

ある程度学習の習慣ができて軌道に乗ったら、早めに中学校のリサーチを始めることをおすすめします。

それと同時に、子どもがもつ発達障害の特性がどのようなものか、またその特性が今どのように変化してきているのかを改めてじっくりと考える必要があります。もし通級に通っているのであれば、通級の先生に、あとはクラスの担任の先生にも様子を聞いてみるのも現状の様子をつかみやすくなります。

息子のもつ特性としては、

〇発達性協調運動障害グレー

〇抽象的なことへの理解が苦手

〇とっさに善悪の判断ができず、まわりに流されてしまう

〇可視化されていないものを理解する速度が遅く、先生がクラス全員に話していることを理解できないままのことがある

〇自分の世界に入り込んでしまうと、授業をほとんど聞いていない

などなどがあります。

ただ、学校での学習や友達関係、また習い事などでずいぶん発達したもの、克服しつつあるものなどもあります。それは方法も併せて、次回以降の記事でご紹介していきます。

先生のアドバイスなどを聞きながら、改めて子どもの様子を見てみると、なんとなくどういった学校に進学する方がいいのかが見えてきます。

なんとなく方向性を決めて子どもと共有する

我が家が住む場所では、公立中学校は2つ、私立も2つほど、都立2つほどの選択肢があります。

公立中学校は通学することになる可能性も高いので、学校公開で見に行ったり、友達のお兄さんお姉さんで実際に通っている家庭の親御さんに話を聞いてみたりしています。

息子の希望なども聞いて、公立中学校1つと、中高一貫の都立1つに絞り込みました。中高一貫の都立を選択肢に入れたことは、塾との絡みもあるので、後ほど記事にします。

発達障害グレーゾーンの子どもの中学受験にひそむリスク

中学受験をすることを自分で決め、塾にも通い始め、前向きに学習に取り組もうとしている姿勢がみえる息子ですが、中学受験には大きなリスクが伴います。

発達障害グレーゾーンは特に、できないこと(できるようになるまで時間がかかること)が多いので、自己肯定感をもつことが難しいことがあります。そうなると、自己否定からどんどん自信を失い、負のサイクルに陥ってしまうことも考えられます。

これを中学受験に当てはめると、合格できなかった時のリスクが非常に大きいのです。

希望の中学校とは異なる中学校に進学した際に、学習意欲がわかずに成績が伸びなかったり、自己否定から不登校になってしまったり、人間関係がうまく築けないといった問題が起こる可能性があるからです。

また、学習のスピードが学校よりも早く、家で予習復習をする時間が取れないことも考えられ、そこで学習につまづいてしまうと、自己否定から自信をなくし、勉強そのものが嫌になってしまう可能性もあります。

不合格だったときのリスクを踏まえた中学受験準備を

ここからは、我が家の受験に対する考え方になりますが、受験は本当に多種多様な考え方があって当然だと思います。全く違った考え方もたくさんあることは承知しています。あくまでも1つの考え方の参考としてご覧ください。

受験するということは、塾を含めお金がかかります。高校受験を避けられることも考えると、親としては絶対に合格してほしいです。これが本心です。

ただ、それを前面にだして、いっしょにがんばっていこう!という雰囲気にしてしまうと、息子の場合は背負うものが重すぎてプレッシャーに負けてしまうと思います。受験そのものを投げ出してしまう可能性もあります。

なので、今まで通り学校の宿題や自主勉強、それに塾の宿題も加えて、そういった今までやってきたことをきちんとやっていれば、それ以上は何も口を出さないようにしています。

もっと受験ぎりぎりになってくると少し変わるかもしれませんが、今のところ、家の中に受験生がいる雰囲気ではありません。

受験をする意味を考える

長い人生の中で、中学受験はゴールではありません。スタートですらないかもしれません。

息子には中学受験は人生を決める全てではないこと、ここでもし希望の中学校に行けなかったとしても、ここで今がんばっていることは必ず中学生の勉強に繋がって、その先の高校受験、大学受験、さらにその先の自分が希望する職業に就くという目標に繋がっていくんだよ、中学受験はそのための練習なんだよ、ということは何度も話しています。

不合格だったときの伏線を張っておいている状態です。

とにかく私たち親が、息子よりも真剣になってしまわないように、そこだけは気を付けるようにしています。

どんな結果にせよ、投げ出さずにやりきったということを大事にしたいです。

投げ出さずにやりきるということで、受験勉強をしながらも、幼少期から続けているサッカーは卒団まで続けていくつもりです。

結果よりも過程を大切に、どんな結果でも受け止めることができるようにフォローしていけたらと思っています。

最後に

発達障害グレーゾーンの息子が、人生初ともいえる挑戦をします。

受験まで1年ありますが、その過程でどのような変化が起こっているのか、勉強方法はどう変わっていくのか、息子のIQでどの程度までついていけるのか、最後の合否まで、少しずつご紹介していければと思っています。

中学受験を通した息子の成長も楽しみです。